プログレスって?
プログレス21は、内容がとてもハイレベルで、成績上位のお子さんでも、しっかり対策していかないと、成績不振になりかねません。
まず、1単元の分量がとても多いことに特徴があります。その上、大抵の学校では、中学1年~高校2年までの5年間の間に、分厚いテキストをBOOK5まで終わらせます。つまり、進度も相当早いと言えます。
難易度や授業進度に対し、学ぶ量が多いために、新しい文法事項の説明が十分ではない学校も多くなっています。そのため、授業についていけなくなるお子さんも少なくありません。
また、プログレス21の練習問題には、類似問題がたくさん入っているので、ドリルのように類似問題を繰り返す作業が苦手なお子さんは、かなり苦労してしまうようです。
プログレスの攻略法
こうしたことを考えると、当たり前のことですが、学校の進度に合わせて、独自に予習と復習を進めていくことがプログレス21の攻略ポイントになります。
予習は、新出単語の意味を調べていく必要は全くありません。効率の良い予習のコツは、辞書を引かずに、どれだけ訳せるか試してみることです。今持っている単語力、文法力で訳せなかった文には印をつけ、授業はその印がついている箇所を重点的に聞くと、負担も少なく効率的です。
復習も、印がついている所を重点的に行いましょう。そうすると、短時間で中身の濃い復習ができます。
さらに、準拠のワークが配られている場合は、宿題で出されなくても、自主的に進めていくことが大切です。
計画的に、こまめに進めなくてはいけません。そうしておかないと、試験前に出題範囲の「ワークが終わらない」ということになりかねないので、要注意です。
定期テストで点数をとるには
進度も早く、分量も多いプログレス21ですから、当然試験範囲は広くなります。
単語数も非常に多いため、試験前にまとめて対策しようとすると、消化不良になってしまうのは明白です。
こうしたプログレス21のテストで点数を取るポイントは、やはり「覚える」ことに尽きます。
しかし、ここで「覚える」のは、単語でも、文法でも、教科書の英文でもありません。
「本文の内容(日本語訳)」です。英文を丸暗記するのは、量が多すぎるため、あまり現実的でないことは、すでに実感されている方も多いのではないでしょうか。
英文に関しては、重要な文法事項、熟語などポイントを絞って覚えるのが良い方法です。
対して、本文の内容、つまり「プログレス21に収録されている物語の日本訳」に関しては、本文を読み返さなくても説明できるくらいに覚えてテストに臨みましょう。
なぜなら、定期テストの問題は、本文の内容を理解していることを前提に出題されることが多いからです。(もちろん学校によって、問題形式や問題内容など、細かい部分は変わります。)
本文の内容を理解出来ていれば、解ける問題も増えるので、内容把握はとても重要です。本文の日本訳だけでも頭に入れておくと、テストの出来は全く変わってきますので、必ず対策しましょう。
他大学受験を視野に入れるなら…
プログレス21のハイレベルな内容をきちんと理解できれば、豊富な語彙力や高い文法力はついていきます。ですが、あまりにレベルが高すぎるのは難点でもあります。
受験英語では、プログレス21ほどのレベルが求められていないものも多く、プログレス21の対策ばかりしていると、受験英語とは関係のない勉強をしてしまう可能性も否めません。受験英語は大学ごとに傾向があるので、その傾向に合わせた対策をしなくては、受験英語は解けるようにならないのです。
そのため、多くの学校で高校3年の後半からはプログレス21の授業を終了し、受験対策に入っていきます。
内部進学ではなく、他大学受験を考えている場合は、プログレス21にプラスαの対策を早めにした方が良いでしょう。
それでは、次から「プログレス21の特徴」「消化不良にしない勉強法」「プログレス21の学習効果を十分に発揮する勉強法」「定期テストで平均点以上がとれる対策」など、もう少し具体的に詳しくお伝えしていきますね。
ぜひお子さんの勉強にお役立て頂ければと思います。
プログレス21の特徴
- ・正式名称『PROGRESS IN ENGLISH 21』(以下プログレス21)。
- ・多くの私立中高一貫校に採用されている、ハイレベルな英語教科書です。(文部科学省の検定教科書ではないため、正確には副教材という位置付けです)
- ・1年1冊の計算で、BOOK1~6までの6冊あります。
- ・構成は、主な文法事項(「過去形」「助動詞」「受動態」「現在完了形」「不定詞」「分詞構文」・・・)ごとに単元(レッスン)が組まれています。各レッスンは基本的に見開き2ページです。このあたりは文部省検定の教科書と同じ構成です。
- ・見開きの左側ページに、簡単なダイアログ(会話文)。そのレッスンで学習する文法事項が盛り込まれています。
- ・右側ページには、新出文法の詳細な解説が掲載されています。さらに、文法をマスターするための「SPEAK」という練習コーナーがあります。
プログレス21の長所・短所
長所
◎高度な文法力をマスターできる
文法解説のレベルがとても高いのがプログレスの特徴です。難関大学受験に必要なレベルの英語力を身につけていくのに最適です。
◎練習問題の充実度
レッスンごとに用意されている「SPEAK(文法練習コーナー)」の内容がとても充実しています。新出の文法事項をマスターできるように作られています。
◎レッスンごとの長文(READ)の質
英語の教科書には、レッスンごとに長文があります。プログレスの場合、読み物としても面白く、論理的にもまとまった文章ですので、生徒にとっては比較的興味を持ちやすい内容です。
また、そのレッスンまでに学習した文法事項や単語が網羅された作りになっています。
◎英語で考える習慣が身につく
検定教科書の場合、文法先行で学習をします。対して、プログレス21は、Listening→Speaking→Reading→Writingの順で「聞く・話す」に重点を置いて学習します。
英語で考える習慣がつくように考えられたカリキュラムなので、使える英語力が養えます。
短所
◎消化不良になる生徒も少なくない
難関大学の入試英語を想定したきわめてハイレベルな内容なので、上位校のお子さんでも『プログレス21』の授業でつまずいてしまうことが多々あります。少しでも油断すると、すぐに消化不良になってしまうので注意が必要です。
◎レベルの高さが裏目に・・・
また、文法解説のレベルの高さが裏目に出て、授業でもややこしい文法解説に時間が割かれすぎるケースもあるようです。それが原因で英語が苦手になってしまう私立生も少なくありません。
◎授業でやらない部分もあることが多い
プログレス21最大の利点とも言えるSPEAKとREADの部分が、授業時間の制約により、簡単に流されてしまうことも多くあります。つまり、教材のメリットが生かしきれていないケースも多いのです。
◎独学での学習が難しい
プログレス21の内容に合った教科書ガイドなどが市販されていないため、家庭での自主学習がしにくいという側面があります。学校の進度に遅れないように理解していかないと、苦手となる原因になってしまいます。
プログレス21の攻略法
プログレス21は上手く使いこなせれば、難関大学入試に対応できる英語力が身につく優れた教材です。 お子さんの成績を改善するための、プログレス21の対策方法をご紹介します。
文法練習(SPEAK)を徹底活用する
まず、SPEAKの練習文をすべてノートに書き出します。そして、SD教材とSDリピーター(別売の音声教材)を効果的に利用して勉強していきます。
「SDリピーター」とは、音声教材を再生するための専用機器(約2万円)です。音声教材は普通のCDプレーヤーなどでは再生できないので、再生するにはこの機器が必要になってきます。
「SD教材」には、SPEAKとREADを構成する練習文・長文が全て採録されています。1センテンスずつリピート再生することができます。
【SD教材とSDリピーターが手元にある場合】
SDリピーターを利用し、教科書を見ながら繰り返し聴いてください。練習文および単語のスペルが、自然と頭に浮かびあがるまで徹底的に聴きます。これで、新出の文法事項・単語を効果的に覚えることが可能です。
【SDリピーターが無い場合】
音声教材の代わりとして、教科書をくり返し音読するようにしてください。同じように、練習文および単語のスペルが自然と頭に浮かびあがるまで何度も読み、新出の文法事項・単語を完全に覚えるようにしましょう。
READ(長文)を徹底活用する
READについては、定期テストの範囲になっていなかったとしても必ず自主的に学習しましょう。理由は、そのレッスンで習った文法や単語がすべて網羅されているからです。READに取り組むことが、定期テストの点数にも直結していきます。
ポイントは、耳(音声)で聴く、目(文字)で読む、この両方から英語を頭に流し込んでいくことです。内容を完全に理解するまで、教科書を見ながら、SDリピーターで繰り返し聴く(あるいは音読)ようにしましょう。
教科書を見なくても、耳だけで内容を理解できるようになれば、ほぼ完璧です。
ワークブックで仕上げる
さらに、別売のワークブックで復習し、定着させるようにしてください。SPEAKとREADの内容が完全に頭に入っていれば、ワークブックはスムーズと解けるはずです。
定期テスト対策にも最適の構成なので、テスト直前には、以前間違ったところを復習するだけでも効果的な対策となります。
プログレス21の対策でお困りの方へ
プログレス21の対策と言っても、お子さんの学習状況、学校のカリキュラムによって、細かくは変わってきます。
ここでご紹介したのは、あくまで最大公約数的な対策です。より成果を上げたい場合には、学校のカリキュラムや、先生の教え方などによって対策を変えることをお勧めします。
プログレス21は、きちんと使いこなせれば、受験にも実際の会話にも役立つ、使える英語力を身に付けられるテキストです。
しかし、「話す・聞く英語」が優先のため、文法面がおろそかになってしまったり、1単元に複数の新出事項があるため消化不良を起こしてしまったり、という側面もあります。
その上、プログレス21に合った問題集は市販されていないため、独自で対策をするのは困難で、英語を苦手にしてしまうお子さんも多いのが現状です。
私たちの会では、お子さんが通う私立校の内容に合わせ、効果的なプログレス21の使用方法、および対策を講じてお子さんの英語の成績を改善します。
プログレス21の対策でお困りの方は、ぜひ一度私たちの会までお問い合わせください。







